カナダの主要穀物産地である中部サスカチュワン州のモー首相(写真)は21日、同国産菜種に中国が課した関税の撤廃を求めるため、近く訪中すると明らかにした。オタワで1月撮影(2025年 ロイター/Blair Gable)
[オタワ 21日 ロイター] – カナダの主要穀物産地である中部サスカチュワン州のモー首相は21日、同国産菜種に中国が課した関税の撤廃を求めるため、近く訪中すると明らかにした。
中国は先週、カナダ産菜種に75.8%の反ダンピング(不当廉売)関税を暫定的に課した。これを受けて、1年にわたって続く両国の貿易摩擦が激化している。
カナダは世界最大の菜種輸出国。菜種業界では約20万人が雇用されている。最大の輸出先は中国で、2024年の菜種製品の対中輸出額は約50億カナダドル(約36億3000万米ドル)だった。
モー氏は業界関係者やマクドナルド農務・農産食品相との会合後に記者会見で、「私自身が数週間以内に訪中し、年内に再協議する可能性も探る」と述べた。また、連邦政府には菜種業界への支援を改めて要請した。
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