8月10日からの記録的な大雨の影響で、熊本県内では少なくとも1600台以上の車が水没被害に遭ったことがRKK(熊本放送)の取材で分かりました。
【写真を見る】熊本での水没車は1600台以上か レッカー依頼は4672件「辿り着けない、人手が足りない」レンタカーも「借りられない」
大雨から10日が経過した8月20日も、熊本市中央区坪井ではJAFの車やレッカー車が行き交っていました。
水没したとみられる車はドアが開けられていました。そして、車を移動するため作業が進められているところもあります。ワイヤーで引っ張られた車からは、水がこぼれ出てきました。
今回の大雨では川沿いや低い土地で車の水没が相次ぎ、市民生活に大きな影響が出ています。
RKKがJAF熊本支部や県内でレッカー車を扱う約20の事業者を取材したところ、8月19日時点で少なくとも1600台の水没車を移動させていたことが分かりました。
ただ、依頼件数は延べ4672件に上っています。
複数の事業者が「依頼は数百件あったが、運んだ件数は把握できていない」と答えていて、水没車が数千台に上る可能性もあります。
現在も多くの事業者が作業を続けていて、レッカー移動の完了時期が「見通せない」と答える事業者もいました。
天草市の事業者は「依頼があっても現場にたどりつけない、人手も足りていない」と話していて、被害の全容把握は難しい状況です。
■高まるレンタカー需要「電話が鳴りやまない」
借りられない人もいるほど需要が高まっているレンタカー。熊本市東区の店には多くの問い合わせがあります。
――日々何件ぐらいやっている?
レッカー業者「4〜5件です」「レンタカーを借りられない人もいるのが大変です」
トヨタレンタリース熊本 熊本インター店 佐藤浩司 店長「電話が鳴りやまない状況で、車が届くのを待っていただいている人も多くなっている状況」
お盆の時期と重なった雨の影響で、帰省した人や観光客などからはキャンセルが相次いだ一方、雨の翌日から「代車」として使うための予約が急増し、20日現在、多くの車を貸し出しています。
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