トモで釣っていた中川真世さんはキス51匹の釣果
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 ねっとりとまとわりつくような気温、40度超えの内陸部に比べ福井県・若狭の小浜湾はそれなりに涼しい。きれいなキスの魚体に会いに出かけて見つけた正解と反省が…。 (釣友会・平井 忠)

 パールピンクの魚体が美しいキスの天ぷらが食べたくなり、福井県・おおい町のはやし渡船(スポニチ釣り指定店)に今月初旬に出かけた。船は午前6時前に岸壁を離れ津崎鼻の沖でエンジンを切り蒼島の方向に流す。

 みよし右岸を釣座に指定された私はオモリ18号で10メートルほど斜め前に仕掛けを放り込む。何投目かでアタリも分からない10センチほどのミニギスが付いてきた。

 同船者もぽつぽつキスを追加し、アタリが分からないとか、またチャリコと言い合うなか「大きいかも」と緊張気味にリールを巻く吉川明男さん。浮いてきた魚は仕掛けに食いついたキスにかぶりついたヒラメ。

 私は10メートルほど投げ込み、少しずつサビく作戦だったが、あまり結果が出ないまま仕掛けを絡ませるトラブルが多く、朝の好時合いは出足をくじかれた。

 時合いが過ぎて数は期待できないなあと思っていた私に“潮目”が変わったのは午前10時を回ってから。残り少ないイシゴカイは細くて短いものばかり。

 ゴカイの首に針先を刺し、オモリが浮かない程度に置き竿にしていたらキスが当たり出した。ダブルもあれば、小さいものが多いが20センチ近いのも食ってくる。仕掛けを海底で止め、イシゴカイが自分でくねくねしていたら向こうから拾い食いしてくれる。

 この日のキスはイシゴカイを軽く刺す程度につけサビかず、誘わずアタリを待つのが正解だった。いつも通用するとは思わないが、小さな偶然で好循環に恵まれることもある。あれこれ試しながらあっという間の6時間。トモの若い2人組が53匹と51匹、私が37匹…は仕方なし。

 盆明けのこれからは餌取りの種類も増えるがキスの活性も上がる。当分は小さな魚体が多いが水温が下がる晩秋には深場に移動する前の良型が強いアタリを送ってくれるはず。
 また、筏のチヌ狙いも中型を中心によく釣れている。問い合わせは「はやし渡船」(電)0770(77)0591へ。

 ◆アクセス 舞鶴若狭自動車道・小浜西インターを出て国道27号を舞鶴方面に5分。北側(海側)に駐車場と店がある。

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