【甲子園】巨人リチャード「沖縄に元気と勇気を」　SB東浜「エース末吉をリスペクト」沖尚出身プロ野球選手ら、ナインに熱烈エール - 琉球新報デジタル

　夏の甲子園でベスト4入りした沖縄尚学出身の読売ジャイアンツ、リチャード内野手と、福岡ソフトバンクホークスの東浜巨投手、嶺井博希捕手が20日、沖縄尚学ナインにエールを送った。沖縄尚学はあす21日、山梨学院と決勝進出をかけて対戦する。3選手のほか、岡留英貴、與座海人、仲田侑仁ら沖縄尚学出身のプロ野球選手ら計6人は20日までに、沖尚ナインにTシャツとハーフパンツを贈り、母校の甲子園での活躍を後押する。

出身プロ野球選手から贈られたシャツを着る沖尚の選手ら（沖縄尚学高校野球部公式インスタグラムより）

　19日のヤクルト戦で満塁ホームランを含む猛打賞の活躍をみせた巨人・リチャード内野手は、沖尚ナインの甲子園での活躍に「本当に頑張っていて刺激をもらっている」と自身のプレーにも好影響になっていると話す。

県高校野球春季大会決勝で左2点本塁打を放つリチャード内野手（沖尚当時）＝2017年、北谷公園野球場

　甲子園大会への出場はかなわなかったリチャード内野手。「最後まで笑って元気にプレーして『沖縄に元気と勇気与えてほしい』。最後まで諦めず、冷静で沖縄尚学らしい熱い戦いを見せてほしい」とエールを送った。「ベスト4まで来ただけでもすごい、誇りに思う。でも、やるからには1番を取ってもらいたい。何があっても最後のゲームセットまで、野球を楽しんでほしい」とナインの背中を押す。

　2008年の春のセンバツ甲子園でエースとして、比嘉公也監督率いる沖縄尚学を優勝に導いたソフトバンクの東浜投手は「みんなのはつらつとしたプレーと、楽しそうな顔を見ると、応援しているこちらも元気をもらえる」と笑顔。

夏の高校野球　名護商工から13奪三振を奪う東浜巨投手（沖尚当時）＝2008年、沖縄市営球場

　甲子園は「人生が180度変わる場所」と話す東浜投手。初戦から好投を続ける2年生エースの末吉良丞投手については「あのマウンド捌きは、2年生でなかなかできるものではない。純粋にリスペクトしている」とマウンド度胸に太鼓判を押す。「監督を信じ、仲間を信じ、自分を信じて、無理なく楽しんでほしい。チバリヨー！！」と後輩たちの活躍に目を細める。

センバツ甲子園優勝を決めマウンドに集まる沖尚ナイン＝2008年4月4日、甲子園球場