「Fundraiser」は、突き抜けるようなスピード感とフック満載のサウンドが交差する、バー・イタリア史上最もエキサイティングな楽曲。MVには、英国の俳優マット・キングが出演し、3rdアルバム『Tracey Denim』を想起させる描写も登場する内容となっています。また、あわせて公開されたアーティスト写真は、エリザベス2世やデヴィッド・ボウイ、パルプを撮影した著名なフォトグラファー、ランキンが手がけています。

 マリリン・モンロー、トニー・カーティス、ジャック・レモンらが出演し、自由奔放なミュージシャンたちの冒険を描いた1959年の映画『Some Like It Hot』(お熱いのがお好き)と同タイトルを冠したバー・イタリアの新作アルバムは、同様にロマンス、謎、自己発見、欲望に酔いしれるような陶酔感を湛えたもの。情熱的なロック・ナンバー、魔法のようなフォーク・ポップ、酩酊感漂うバラード、そして午後5時の陽射しのようにふいに訪れる名状しがたい瞬間たち、そのすべてが脈打ち、3人のシンガー・ソングライターが、それぞれのアンダーグラウンド・ルーツを超えてより大胆でシネマティックな新境地を拓いた結晶とも言える内容です。

 ディーン・ブラント主宰「WORLD MUSIC」より2枚のアルバムやインターネット上でシングルやEPなどをリリースし、その溢れんばかりのセンスからカルト的な人気を誇っていながらも、謎多き存在としてロンドン・アンダーグラウンドの震源地として活躍していたバー・イタリア。2023年に「Matador Records」から『Tracey Denim』、『The Twits』を数ヵ月差でリリースした当初はシャイで人と目を合わせることすら避けるようなバンドだったそう。しかしその後の2年間、イスタンブールから即完した東京はWWW Xでの初来日公演まで、ニューヨークとロサンゼルスではソールドアウト公演を連発し、〈Glastonbury〉や〈Coachella〉といった世界トップクラスのフェスにも出演。2023年から2024年にかけて160公演以上を行ない、ミステリアスな印象を打ち壊し、何度もアンコールを重ねるほどの堂々たる5人編成のライヴ・バンドへと進化してきました。

 『Some Like It Hot』は、CD、LP、デジタル / ストリーミングで世界同時リリース。国内盤CDには歌詞対訳・解説書が封入され、ボーナストラックとして「FH」が収録されます。

Photo by Rankin

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