NZ中銀が0.25%利下げ、政策金利3年ぶり低水準に

 ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は20日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、3年ぶり低水準の3.00%とした。ウェリントンにある同中銀前で2017年7月撮影(2025年 ロイター/David Gray)

[ウェリントン 20日 ロイター] – ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は20日、政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、3年ぶり低水準の3.00%とした。当局者が成長に対する国内外の逆風を警告する中、今後数カ月間でさらに利下げする可能性も示唆した。

中銀のハト派的な姿勢を受け、NZドルは対米ドルで1.2%下落し、0.5819米ドルと4カ月ぶりの安値を付けた。2年物スワップ金利は2.93%と、2022年初め以来の水準に低下した。

NZ中銀は経済が第2・四半期に停滞したと指摘。会合では25bpの利下げのほか、50bp利下げや金利据え置きについても議論したと明らかにした。政策委員6人のうち2人は50bpの利下げを支持した。

ホークスビー総裁は記者会見で、先行きはデータに左右されるが、企業や消費者が慎重な姿勢を崩さず「より多くの支援を必要とするならば、それがさらなる行動を促すことになるかもしれない」と述べた。

キャピタル・エコノミクスのアジア太平洋シニアエコノミスト、アビジット・スーリヤ氏は「当局者が50pbの大幅な引き下げを真剣に検討したことは非常に重要だ」と述べた。

ロイター調査ではエコノミスト30人のうち2人を除く全員が25bpの利下げを予想していた。中銀は7月の会合では金利据え置きを決定していた。

この日の利下げを受け、昨年8月以降の引き下げ幅は計250bpとなった。

中銀は今年第4・四半期の政策金利を2.71%と予想し、5月の予想(2.92%)から引き下げた。来年第1・四半期の平均政策金利は2.55%と予想。こちらも従来の2.85%から引き下げた。

声明で「中期的なインフレ圧力が予想通り緩和し続ければ、OCRをさらに引き下げる余地がある」と述べた。

また「経済見通しには上振れリスクと下振れリスクがある。家計や企業の慎重な行動は経済成長をさらに抑制する可能性がある。一方、金利引き下げの効果が経済全体に波及するにつれて、景気回復が加速する可能性もある」とした。

会合の議事要旨では「悲観的なセンチメントが、世界的な関税ショックの初期の悪影響とともに、昨年8月以降のOCR引き下げの効果を弱めている可能性がある」と指摘した。

<あと2回利下げか>

市場ではあと2回の利下げを織り込む動きが進んだ。10月の利下げ確率は50%、11月の確率は100%を超えた。

予想される金利の最終到達水準は中銀の発表前の2.76%から2.57%に低下している。

ニュージーランド銀行のスティーブン・トプリス調査部長は、中銀の声明がハト派的なトーンであったことから、現在10月と11月に各25bpの利下げを予想していると述べた。

ANZ銀行も、中銀が「予想よりもはるかにハト派的」だったとし、10月と11月に同様の利下げを予想。従来は11月と来年2月の利下げを見込んでいた。

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