ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は20日、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレート(OCR)を3.25%から0.25ポイント引き下げ、3%にすると決定した。OCRは3年ぶりの低水準となる。
NZ中銀はインフレ見通しを引き上げる一方、同時に公表された最新予測は、さらに2回の0.25ポイント利下げの可能性が十分あると示唆した。
中銀は昨年8月以降、6会合連続で利下げを継続。7月は7会合ぶりに休止したが、今回再び金融緩和に動いた。OCRの引き下げ幅は合計で250ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に達した。
NZ中銀は声明で、「NZの景気回復ペースに関する今後のデータが、OCRの将来の軌道に影響する。中期的なインフレ圧力の緩和が予想通り続けば、OCRをさらに引き下げる余地が出てくる」と説明した。
声明によると、据え置きと0.25ポイント利下げ、0.5ポイント利下げの三つの選択肢が検討され、4対2で0.25ポイント利下げが決定された。
中銀の政策決定を受け、NZの10年債利回りは10bp低下し、NZドルも下落した。ブルームバーグが調査したエコノミスト23人中22人が0.25ポイントの利下げを予想していた。
原題:RBNZ Resumes Rate Cuts as Weak Economy Trumps Inflation Outlook(抜粋)
(中銀の声明内容を追加して更新します)
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