ロータス・ヨーロッパ、ウィンドルCEO退任に思うこと【クロプリー編集長コラム】もくじ
ー 「チャップマン時代」正式に終焉
「チャップマン時代」正式に終焉
4か月前にロータス・ヨーロッパ(欧州部門)のCEOに就任したばかりのマット・ウィンドル(上の画像)が退任すると聞いて、非常に気持ちが落ち込んでいる。
ウィンドルは長年ロータスで中心的な役割を担ってきた人物であり、このポストにふさわしい人材と思われていただけに実に残念だ。何よりも彼は、創業者のコーリン・チャップマンがつくったロータスというブランドの価値をよく理解していた。
ロータス・ヨーロッパの新CEOには、ジャーナリストから自動車業界に転身し、メルセデス・ベンツとリンカーンでのキャリアを持つ、中国出身のマオ・ジンボー(毛京波)が就任する。
かつてクロプリー編集長が所有していたロータス・エラン(1991年式)。2021年夏にはこのエランでヒルクライムに出場。
これまでに私は「チャップマンのセオリー」を受け継ぐロータスを全部で9台購入している。元オーナーとしていわせてもらうなら、今回の決定は極めて残念な話だと思う。
私たちは皆、ジーリー(吉利)がロータスを買収することを楽観的にとらえていた。というのも、ボルボ(さらにポールスター)では、ジーリーは親会社として「軽い関与」という姿勢で対応していたので、ロータスでも同様のやり方になるだろうと見ていたからだ。
いま明らかなのは、マーケットがそのブランドに何を期待しているかをはっきり理解している古参の管理職たちが、ボルボとポールスターを軌道に乗せてきたということ。しかし、ロータスではそういう状況になっていないし、今後の改善も期待できそうにない。
長年、ロータス愛好家であり続けてきた私たちに今できる最善のことは、「チャップマン時代」が正式に終わったことを受け入れ、またこの先、ロータスは別のロータスになっていくことを認めることなのかもしれない。
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