NY外為市場=ドル上昇、米・ウクライナ協議に注目

ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対し上昇した。2013年2月撮影(2025年 ロイター/Shohei Miyano)

[ニューヨーク 18日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対し上昇した。市場ではロシアとウクライナの和平実現に向け、トランプ米大統領がウクライナのゼレンスキー大統領のほか欧州首脳と米ホワイトハウスで行っている会談に注目。米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の行方を見極めようと、パウエルFRB議長が22日に行う講演も注目されている。

トランプ氏はこの日、ウクライナのゼレンスキー大統領と個別に会談した後、英独仏伊とフィンランドの首脳のほか、欧州委員会のフォンデアライエン委員長と北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長との会談を実施。会談ではウクライナに対する「安全の保証」などが協議されている。

パウエルFRB議長は22日に米ワイオミング州で開かれる年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で講演を実施。
FRBが9月16-17日に開く次回連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げ再開に動くか手がかりを得ようと注目されている。

パウエル氏は、トランプ大統領の関税措置がインフレ高進につながる可能性があるとの見方から、これまでのところ利下げに慎重な姿勢を表明。DRWトレーディング(シカゴ)のストラテジスト、ルー・ブライエン氏は「長らく慎重姿勢を示してきたパウエル氏が、(ジャクソンホールでの講演で)断定的な姿勢を示す公算は小さい」としている。

短期金融市場が見込むFRBが9月の会合で利下げを決定する確率は83%。一時は確率は100%に上昇していたが、14日発表の7月の卸売物価指数(PPI)で向こう数カ月間でインフレが広範に加速する可能性が示唆されたこと受け、大幅利下げ観測は後退した。

終盤の取引ユーロ/ドルは0.31%安の1.1661ドル。ドル/円は0.41%高の147.79円。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは0.95%高の11万6598ドル。

表はLSEGデータに基づいています
※外為市場

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