能登半島地震で被災した工芸作家などを支援するための企画展が東京・銀座で開かれ、輪島塗などに使われる「沈金」と呼ばれる技法について実演が行われました。
これは能登半島地震で被災した工芸作家などを支援しようと、東京・銀座で工芸作品を発信している金沢市のアンテナショップが企画したもので、11の作家や事業者の作品367点が展示されました。
17日は輪島塗などに金ぱくで装飾する「沈金」と呼ばれる技法を、作家の山岸優羽さんが会場で披露しました。
漆器の表面に「沈金刀」と呼ばれる道具を使って繊細なタッチで溝を彫り、その上から漆を塗って金ぱくを埋め込むと、金色に輝く馬の模様が浮かび上がりました。
訪れた人たちは山岸さんの説明を聞きながら、作業の様子をスマートフォンで撮影するなどしていました。
会場を訪れた40代の女性は「繊細な美しい作業工程ですばらしかったです」と話していました。
輪島市で被災し、現在は、金沢市内で活動を再開しているという山岸優羽さんは、「復興も大事ですが、元に戻すだけではなく、新しい人たちで新しい能登を作り出していきたい」と話していました。
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