デンマークの製薬大手ノボノルディスクは、米国の患者が糖尿病治療薬「オゼンピック」を現金で購入する場合の価格を大幅に引き下げた。オゼンピックは米国で高額医薬品の象徴とされている。
18日の同社発表によれば、傘下の現金払い薬局チェーン、米ノボケアでの購入に関し、1カ月分の価格を499ドル(約7万4000円)とし、表示価格の約半分に引き下げた。同社はまた、オンラインヘルスケアサービスのグッドRXホールディングスと提携し、全米の薬局でオゼンピックと肥満治療薬「ウゴービ」を499ドルで購入できるようにする。
トランプ米大統領は医薬品メーカーに価格引き下げの圧力をかけ、ノボを含む複数企業に書簡を送付した。バイデン前政権もノボに価格引き下げを迫ったが、実現しなかった。
ノボは今回の決定が米政府との協議と無関係だと述べた。肥満治療薬で競合する米イーライリリーは約1週間前、英国での価格を最大170%引き上げる独自の価格調整を行った。ただし国別の価格差にどれほどの変化が生じるのかについては、いずれの措置も明確ではない。
ノボの株価は一時7.8%上昇。ウゴービが重度の肝疾患への適用で米食品医薬品局(FDA)から認可を受けたとのニュースで、株価はすでに上昇していた。
オゼンピックは肥満症治療薬と異なり、糖尿病治療薬として広く保険でカバーされているため、患者が全額負担するケースはまれだ。しかしノボは新たな提供手段により、適用可能な保険を持たない人にもアクセスを広げることが可能になると述べた。
原題:Novo Halves Ozempic Price to $499 a Month for Cash Customers (1)(抜粋)
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