核兵器のない世界の実現に向けて活動を行っている「高校生平和大使」に選ばれた県内の高校生2人が、スピーチを行うため海外に出発するのに先立ち、県庁に達増知事を訪ね、抱負を述べました。

「高校生平和大使」は、全国各地から選ばれた高校生が核兵器のない世界の実現に向けて活動を行っているものです。

18日は県内の高校から選ばれた生徒2人が県庁に達増知事を訪ね「平和な世界の実現に向けて自分のことばで訴えたい」などと抱負を述べました。

これに対して達増知事は「この機会を通じて日本、そして岩手の代表として世界各国の方々と交流や発信をしてきてほしい。体に気を付けてがんばってください」と激励しました。

東日本大震災の体験や支援への感謝を発信しようと、平成23年から毎年、県内の高校生が「高校生平和大使」に選ばれています。

2人は今月末からスイス・ジュネーブの国連ヨーロッパ本部を訪れ、平和への思いや、震災の教訓などについてスピーチを行うことにしています。

「高校生平和大使」を務める盛岡北高校2年生の小笠原妙衣さんは「知事を訪問して、核兵器の廃絶に向けた思いはみんな一緒だと改めて感じたので、その思いをスピーチで訴えていきたい」と話していました。

また一関第一高校2年生の澤田麻椰さんは「広島や長崎の被爆の実相を伝えるとともに、岩手の代表として『津波てんでんこ』の教訓を世界に伝えていきたい」と話していました。

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