カタログを上回る低燃費を達成
日産は、欧州で販売している『キャシュカイ』のプロモーションの一環として、途中で1度も給油せずに英国のグレートブリテン島を縦断した。新開発のハイブリッドシステム、eパワーの燃費と走行性能をアピールしている。
日産のエンジニアによる運転で、イングランド西端のランズ・エンドからスコットランドの北端ジョン・オ・グローツまで1347kmを走行。平均燃費26.5km/lを達成したという。
英国縦断に挑戦した日産キャシュカイ 日産
英国では過去にも同様のチャレンジが行われている。2007年に1.5Lディーゼルエンジン搭載のキャシュカイが同じルートを走り、23.7km/lの燃費を記録したが、今回はそれを上回る成果を挙げた。
日産によると、総走行時間は18時間(2日間)で、ゴール時点でもまだ160kmほど走行できるだけのガソリンが残っていたそうだ。
日産のeパワーは、従来のハイブリッド・パワートレインとは仕組みが異なる。ターボチャージャー付き1.5Lガソリンエンジンは車輪を直接駆動することはなく、1.8kWhの小型バッテリーに電力を供給し、その電力で電気モーターを駆動する。モーターは、最高出力204psと最大トルク33.6kg-mを発揮する。
今年初頭、eパワーは新しい「5-in-1」構造にアップグレードされ、モーター、ジェネレーター、インバーター、増速機、減速機を1つのパッケージに統合した。これにより小型化を実現し、レスポンスも向上したという。今回キャシュカイに搭載されていたのは、この最新版のeパワーシステムだ。
26.5km/lという燃費は、メーカー公称値(カラログ値)の22.2km/lを大幅に上回るものだ。ただし、日産は平均速度や走行スタイルの詳細を公表していない。ゆっくりとした穏やかな運転であれば、公称値よりも優れた燃費を達成できる可能性がある。
画像 スタイリッシュな小型クロスオーバー、最新eパワーで燃費向上【日産キャシュカイを詳しく見る】 全48枚
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