ランボルギーニの29台限定モデル「Fenomeno」

 アウトモビリ・ランボルギーニは8月18日(現地時間)、米国ぺブルビーチで開催の「モントレー・カー・ウィーク2025」で29台限定モデル「Fenomeno」を発表した。ランボルギーニ史上最もパワフルなV型12気筒6.5リッターエンジンに3基の電気モーターを組み合わせたハイブリッドモデルとなる。

 Fenomenoは、「Reventón」から始まり「Sesto Elemento」(2010年)、「Veneno」(2013年)、「Centenario」(2016年)、「Sián」(2019年)、「Countach」(2021年)へと連なるランボルギーニの伝統的な限定モデルの集大成。

米ぺブルビーチで開催の「モントレー・カー・ウィーク2025」で発表された「Fenomeno」

 Fenomenoは、縦置きV型12気筒エンジンの後方に、8速DCT(デュアルクラッチギヤボックス)を横置きに配置し、トンネルの下の空いたスペースに電気モーター用のリチウムイオンバッテリを収容。このレイアウトによって最終的な重量を低く抑えることができ、スペースもよりコンパクトに収められたという。また、3基の電気モーターの1基は、新しい8速DCTギヤボックスと一体化されている。

ランボルギーニ「Fenomeno」

 自然吸気のV型12気筒6.5リッターエンジンは、9500rpmの最高回転数に対応できるバルブトレインにより、9250rpmで835CVを発生。V12エンジンの835CVに3基の電気モーターによる245CVが加わり、システム最高出力は1080CVを発生。

 パフォーマンスは、0-100km/h加速で2.4秒を記録し、0-200km/h加速は6.7秒、最高速は350km/hを超える。パワーウェイトレシオもランボルギーニ史上ベストとなる1.64kg/CVとしている。

 アウトモビリ・ランボルギーニChairman and CEO のステファン・ヴィンケルマン氏は、「2007年にReventónを発表したときに私たちが目指したのは、ランボルギーニの真髄を究極的に表現する、至高のスーパースポーツカーを創り出すことでした。この新たな‘Few Off’モデルも、ランボルギーニのDNAを構成する卓越性とイノベーションの理念を受け継いでいます」とコメント。

 また、「Fenomenoで、ランボルギーニは再び比類ないスーパースポーツカーをリミテッドエディションという形で世に送り出します。当社史上最もパワフルなV12エンジン、息をのむようなデザイン、優れたエアロダイナミクス、超軽量構造をはじめとする最先端テクノロジーという組み合わせが、Fenomenoを現代において最も類いまれなるスーパースポーツカーにしています」とコメントしている。

29台限定モデル「Fenomeno」

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