「盗電」といっても日本ではあまりピンと来ないかもしれないが、ブラジルでは送電線から電気を盗む違法行為が横行している。盗電による電力業界の被害は、分かっているだけでも2024年で103億レアル(約2700億円)に達し、高止まり傾向が続く。

 送電線から勝手に電線を分岐させて自分の工場などに引き込む手口だ。盗電は、忍び足で近付くことに例え、「gato」(猫)と呼ばれる。

 被害はリオデジャネイロ市などをエ…



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週刊エコノミスト

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