日本一の大きさのとされる回転するやぐらが名物の福島県いわき市の盆踊り大会が14日から始まりました。
いわき市内郷では、炭鉱が盛んだった昭和20年代から、炭鉱事故による犠牲者を慰霊するため大型のやぐらを囲んで踊る『回転やぐら盆踊り大会』が毎年、この時期に行われています。
14日は、JR内郷駅前の広場に日本一の大きさとされる高さと縦横がいずれも13メートルの回転やぐらが設置され、県内外から集まった多くの家族連れなどが盆踊りを楽しみました。
回転やぐらは地元の国宝、『白水阿弥陀堂』を模していて、参加者たちは、ゆっくりと回転するやぐらにあがったり、周りを囲んだりしながら、それぞれの地域に伝わるお囃子に合わせて踊りの輪をつくっていました。
地元の88歳の男性は「大きなやぐらが回転するのが魅力で毎年参加しています。私にとっての生きがいです」と話していました。
また、小学1年生の児童は「大きなやぐらの上で踊るのが楽しかったです」と話していました。
大会実行委員会の四ツ倉隆裕実行委員長は、「この規模の回転するやぐらはほかにはありません。大勢で集まってみんなで楽しむことが供養になると思います」と話していました。
この『回転やぐら盆踊り大会』は、15日夜もJR内郷駅前の広場で行われます。
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