富山県警山岳警備隊の公式Xが2025年8月14日、室堂平にある池「みくりが池」を泳ぐクマが目撃されたと報告した。「前代未聞のめずらしい光景」としつつ、「決して撮影のために近づいたり刺激しないようにしてください」と注意喚起している。

   なお、県警によると、クマによる物的・人的な被害は現在のところないという。

みくりが池

みくりが池

富山県警察山岳警備隊のX(@toyama_sangaku)より

富山県警察山岳警備隊のX(@toyama_sangaku)より

富山県警察山岳警備隊のX(@toyama_sangaku)より

富山県警察山岳警備隊のX(@toyama_sangaku)より

「遠くの方にいるのを見かけても、むやみに近寄らない」

   山岳警備隊のXは、「【熊出没注意!】」として、池を泳ぐクマの写真を投稿した。「前代未聞のめずらしい光景」としつつ、「付近はたくさんの登山者や観光客が行き交う場所です。 決して撮影のために近づいたり刺激しないようにしてください」と注意を呼びかけた。最後に「#前代未聞」とハッシュタグも付けている。

   15日にJ-CASTニュースの取材に応じた県警山岳安全課の担当者によると、池を泳ぐクマが目撃されたのは、14日16時頃。みくりが池周辺でのクマの目撃情報自体は珍しいことではなく、14日朝にも目撃情報があったというが、みくりが池で泳ぐというのは「今まで聞いたこともない」と話した。

   なお、写真は一般の人から提供されたもので、その後のクマの行動などは不明という。

   泳ぐクマが目撃された周辺には遊歩道や山小屋があり、観光客や登山客が訪れる場所だとし、「(クマが)遠くの方にいるのを見かけても、むやみに近寄らない、大きな音を出したり威嚇したりして刺激しないようにしていただくことを心がけてもらえればと思います」と呼びかけた。

   そのほか、クマの出没情報がある山に入る際には、クマ避けの鈴など音が出るものを携行してクマに存在を知らせる、クマ避けスプレーを持っていくなど対策をしてほしいとした。また、テント泊をする際には、外に匂いのするものを置かないなど食料品の管理も大切だと伝えた。

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