ホテルにサイバー攻撃、宿泊客の身分証明書画像10万枚流出 イタリア

パリ西部のミュードンで、ステリア・ハッキング・チャレンジの第1回大会に参加する学生(2013年3月16日撮影、資料写真)。(c)THOMAS SAMSON/AFP

【AFP=時事】イタリアのデジタル庁は13日、宿泊客のパスポートをはじめとする身分証明書をスキャンした画像約10万枚が同国のホテルのサーバーから盗まれ、ダークウェブで販売されていると発表した。

盗まれたのは「チェックイン手続きの際に客が使用したパスポートなどの身分証明書を高解像度スキャンした画像数万枚」だという。

デジタル庁は、「mydocs」という偽名で知られる犯人によって約10万枚が盗まれたと指摘している。

「mydocs」はダークウェブ上で購入希望者に対し、「2025年6月から8月の間にコンピューターシステムへの不正アクセスを通じて」文書を入手したと伝えていたという。

イタリアでは計10軒のホテルが今回のサイバー攻撃の被害を受けたことが確認されているが、当局はさらなる被害が発覚する可能性を否定していない。また、被害を受けたホテルの所在地は明らかにされていない。

デジタル庁はまた、被害者への影響についても警告し、盗まれたデータは偽造身分証明書の作成、銀行口座の開設、その他の犯罪に利用される可能性があると指摘した。
【翻訳編集】AFPBB News

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