アップルのスマートウオッチ「Apple Watch」を持つ米国のユーザーに、血中酸素濃度センサーが戻ってくる。数年越しの法的係争を経て、機能復活が決まった。

  医療機器メーカーのマシモが訴えた特許侵害を当局が認定したことから、この機能は2023年末に米国モデルから削除された。米関税当局の判断を受けた14日のアップル発表によれば、この機能が無効化されたモデルを対象に、ソフトウエア更新を通じて機能が復元される。

  ただ血中酸素のデータはApple Watchのアプリ上ではなく、ペアリングされたiPhone上で測定・計算され、結果は「ヘルス」アプリの呼吸機能セクションで閲覧可能になるという。

Apple Holds Online Launch Event To Reveal New Watch And iPad

Apple Watchの血中酸素濃度センサーは、2020年に発売されたシリーズ6に初めて搭載された

Photographer: Daniel Acker/Bloomberg

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  アップルは重要な時期を迎えている。同社は来月、iPhone 17シリーズと併せて新しいApple Watchモデルを発表する見込みだ。心拍数測定などと並び、この健康関連機能を再び宣伝できる。

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  このニュースを受け、カリフォルニア州アーバインに本社を置くマシモの株価は一時5.6%下落した。

  Apple Watchのウルトラ2とシリーズ10は、血中酸素濃度センサー機能を搭載しないモデルとして米国で販売されていた。

原題:Apple Watch Blood Oxygen Tracker Back in US With Workaround (1)(抜粋) 

(機能が削除されたのが米国モデルであることを明確にします)

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