台湾の鴻海精密工業が14日に発表した4ー6月(第2四半期)の純利益は前年同期比で27%増となり、市場予想を上回った。消費者向け電子機器市場が世界的に低迷する中、人工知能(AI)関連の需要が同社の業績を下支えした。

  同社は、AI向け半導体大手のエヌビディア向けにサーバーを製造する。4-6月の純利益は443億6000万台湾ドル(約2170億円)。アナリスト予想平均は361億4000万台湾ドルだった。これに先立ち公表した同四半期の売上高は、前年同期比16%増だった。

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  同社は急激な地政学上の変化に対応する中で、製造拠点の多様化を図っている。5月には米中貿易摩擦の影響に触れ、通期売上高の伸び率が従来予想よりも鈍化するとの見方を示していた。

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  同社はアップルのスマートフォン「iPhone」を受託生産しており、景気の落ち込みに伴う世界的な消費低迷に直面。アップルからの売上高は大きいものの、AIサーバーが急速に主要な成長の原動力となりつつある。

原題:Nvidia Partner Hon Hai’s Profit Climbs After AI Spending Rises(抜粋)

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