「JR東日本さいたま新都心駅ご利用のみなさま、こんにちは、ビリー・アイリッシュです」
さいたまスーパーアリーナで8月16日と17日に行われる来日公演にあわせて、会場最寄りのさいたま新都心駅で、歌手のビリー・アイリッシュさん本人による構内アナウンスが流されている。
「海外アーティストとしては異例」というこの取り組み。ユニバーサル・ミュージック・ジャパンによると、ツアーを持続可能なものにするための活動の一環で、アイリッシュさんは温室効果ガス削減のために「電車などの交通公共機関を使用して来場し、ツアーを一緒に楽しもう」という趣旨のコメントを語っている。
アナウンスは8月13日にスタートし、公演最終日の17日まで、9:00~18:00の間に約10分おきに流される予定だ。ソーシャルメディアには、さいたま新都心駅で放送を聞いたというコメントが投稿されている。
【動画】ビリー・アイリッシュさん、来日公演を前に日本のファンに向けて語ったメッセージ
アイリッシュさんは2019年から音楽を通して環境や社会問題に取り組むNPO「Reverb」と提携し、ツアーをできる限り持続可能な形で実施している。
具体的には、各国のツアー会場に給水ステーションを設置してマイボトルへの水補給を推進したり、売店やグッズ販売でのプラスチック袋の使用禁止したりして、使い捨てプラスチックを削減・廃止している。
他にも、コンポストやリサイクルの強化、植物由来の食品提供などを通して、温室効果ガス削減などに取り組む。
また、ツアーの各会場には非営利団体とファンをつなげる「エコ・ヴィレッジ」を設置。さいたまスーパーアリーナでも設けられ、ファンがツアーの持続可能な取り組みに参加するためのつながり作りができる場所になっている。
ライブなどのイベントでは、観客が車で来場することによるガソリンの使用も、二酸化炭素排出増加の理由の一つになっている。
アイリッシュさんのツアーではこれまでも公共交通機関の利用を促してきたが、ロサンゼルスのような車がメインの移動手段になっているような都市では、Reverbが複数の場所から無料バスを提供するという取り組みも実施している。
電車は単位輸送量あたりのCO2排出量が車や航空機に比べて少なく、環境負荷が小さい。JR東日本は「ゼロカーボン・チャレンジ2050」を策定して、2050年度のCO2排出量「実質ゼロ」を目指している。
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