東京都は25日、「東京都AI戦略」を策定した。AIを活用し、「都民サービスの質向上」や「業務の生産性向上」を図るための基本的な考え方や取組の方向性をまとめたもので、38ページのPDFを公開している。
東京都ではAIを「2050東京戦略」で目指す都市の実現を加速させる中核技術と位置づけている。多様化・複雑化する行政課題や労働力不足への対応や、都民の手取り時間(育児や介護、趣味など自由に活用できる時間)創出、都市の持続的な成長などに向けたAIの導入を進める。
都民の利便性向上・QOL向上の徹底、政策実現の手段としてのAI利活用、人間中心のAI利活用、リスクへの適切な対応、オープンイノベーションの推進などを基本とし、AIを積極的・効果的に導入・利活用できるよう「業務領域」と「各領域における技術水準」を整理。リスクが低い業務等には積極的に活用していく。
具体的には、都民サービスにおける情報提供や検索、申請書の入力補助などはリスクが低いため積極導入し、パーソナライズや予測・最適化などにはリスクを勘案しながら導入を進める。
活用にあたっては、「透明性」「公平性」は常に留意しながら、「安全性」「プライバシー」「アカウンタビリティ」などに配慮しながらAIを導入していく。
東京都では、AI活用推進に向けて全庁体制を整備し、各局等のAI導入を後押しする。
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