公開日時 2025年08月13日 05:00
			

避難中の車が巻き込まれた熊本県甲佐町の土砂崩れ現場=12日午後0時43分(共同通信社ヘリから)
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	琉球新報朝刊					
 低気圧や停滞する前線の影響で九州を中心に10~11日、大雨となった。気象庁は11日未明から朝にかけ、熊本県の7市町に大雨特別警報を発表。土砂崩れや河川氾濫といった被害が相次ぎ、熊本県と同県八代市によると男女2人が死亡した。その他に福岡、熊本両県で4人が行方不明との情報があり、警察や消防が12日、捜索に当たった。自治体は被害状況の確認を進め、復旧作業を始めた。(23面に関連)
 7市町は玉名市、長洲町、八代市、宇城市、氷川町、上天草市、天草市。11日午後、大雨警報に切り替えた。熊本県の木村敬知事は12日、八代市の被災地を視察。国から財政支援を受けられる激甚災害指定について「しっかり国に要望していきたい」と述べた。
 甲佐町では11日、避難中の車が土砂崩れに巻き込まれた。中の子ども2人と母親が救助されたが、車外にいた父親が行方不明となった。その後、現場近くで、心肺停止の状態で発見され、県は12日、死亡が確認されたと明らかにした。
 県によると亡くなったのは同町、増田佳明さん(57)。
 八代市では車1台が用水路に転落しているのが見つかり、車内から高齢とみられる女性が心肺停止状態で見つかり、死亡が確認された。熊本市で2人が行方不明との情報があり、福岡県福津市では10日午後、氾濫した川に60代の男女2人が流されたと通報があった。
 熊本市の路上で11日、意識不明の男性が見つかったが、熊本県は大雨との関連は不明とした。
 
						
			
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