『Eテンス』の航続距離は450km

DSオートモビルは、Cセグメントの新型コンパクトハッチバック『No4(ナンバーフォー)』を欧州で発売した。英国価格は3万2200ポンド(約640万円)から。

従来の『DS 4』に大幅なアップデートを施した改良型で、新しいデザインと名称を採用した。

DS No4DS No4    DSオートモビル

また、今回初めてEVモデルの『No4 Eテンス』も導入された。最高出力213ps、最大トルク35.0kg-mの電気モーターをフロントに搭載し、58.3kWh(総容量)のバッテリーによる航続距離は最大450kmとされている。

この電動パワートレインは、兄弟ブランドのプジョーe-408やシトロエンe-C4と共通で、最大120kWの急速充電に対応し、11分で100km分の充電が可能だ。

No4 Eテンスのベースグレード『パラス』には、デュアルゾーン・クライメートコントロール、アダプティブクルーズコントロール、10.25インチのデジタルインストゥルメントクラスターが標準装備される。価格は3万6995ポンド(約740万円)から。

中間グレードの『パラス+』にはヒートポンプとキーレスエントリーが追加され、価格は3万9160ポンド(約780万円)に上がる。最上位グレードの『エトワール』ではアルカンターラの内装と360度カメラを標準装備とし、価格は4万1860ポンド(約835万円)となる。

ハイブリッド車も設定

従来モデルと同様に、最高出力148psのマイルドハイブリッド車と、合計出力225psのプラグインハイブリッド車(PHEV)も用意されている。

PHEVは、14.6kWhのバッテリーにより最大81km(前モデル比で30%向上)のEV走行が可能だ。

DS No4DS No4    DSオートモビル

価格は、マイルドハイブリッドのパラス+が3万2200ポンド(約640万円)から、PHEVが3万9000ポンド(約780万円)からとなっている。

最上位グレードの『エトワール・ナッパ』では前者が3万7400ポンド(約745万円)、後者が4万4200ポンド(約880万円)。いずれもクリオロブラウンのナッパレザーインテリアを採用している。

DSの主力モデル

DS 4は2021年の発売以来、DSのベストセラーモデルとなっている。欧州では昨年1万405台を販売するなど好調だが、DSブランド全体では苦戦が続いており、昨年の総販売台数は前年比22.4%減少した。

DSは最近、ブランドの活性化を図り、新しいフラッグシップSUV『No8(ナンバーエイト)』を発売した。新しい命名戦略とデザインを採用した新世代モデルで、日本では2025年秋以降に導入予定だ。

そして5月、DS 4も改良に伴い名称を変更し、No4を名乗ることになった。

デザインも一新され、No8と歩調を合わせた外観となった。フロント部分では、ワイドな新グリルと、V字型のライトシグネチャーが特徴だ。ボンネットは12mm延長され、リアには新しいLEDライトが採用されている。

高級志向のモデルらしく、アルミホイールが19インチが標準で、オプションとして20インチも選択できる。

新型No4の日本への導入時期はまだ確認できていない。

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