インドと中国は、政治関係の修復を目指し、来月にも直行便の運航を再開する見通しだ。事情に詳しい関係者が明らかにした。

  交渉中だとして匿名を条件に語った関係者によれば、インド政府は国内の航空会社に対し、中国便を短期間で準備するよう要請しており、早ければ8月末に中国で開催される上海協力機構(SCO)首脳会議で正式発表される可能性がある。

  新型コロナウイルス禍によって、両国間の旅客便は運休となり、インドから中国への渡航者は香港やシンガポールなどでの経由が必要となる。

  中国とインドの外交関係は、2020年に発生した国境地帯での衝突で双方に死者が出たことで厳しい状態に陥っていた。インドは最近、中国籍の渡航者に対する観光ビザの発給を再開。モディ首相は8月31日から天津で開催されるSCO首脳会議に出席し、中国の習近平国家主席と会談する見通しだ。

  インド航空当局、民間航空総局(DGCA)、および同国報道局はコメントの要請に応じなかった。フライト再開の正確な時期は流動的であり、協議が再び難航する可能性もあると、同関係者は語った。

Chhatrapati Shivaji Maharaj International Airport in Mumbai

ムンバイで駐機するエア・インディア機

Photographer: Sumit Dayal/Bloomberg

原題:India, China Set to Resume Direct Flights in Sign of Closer Ties

(抜粋)

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