エアヨーロッパの株式取得を巡り、ターキッシュエアラインズが新たにこの競争に参入したことがわかっていましたが、同社によるエアヨーロッパの株式取得意向が正式に確認されました。

 ターキッシュエアラインズは、今回の株式取得意向表明は、自社の2033年戦略に基づく長期的な価値創造目標と一致しているとし、その根拠は以下の通りであるとしています。

◇根拠1◇ターキッシュエアラインズのグローバルネットワークとエアヨーロッパのイベリア半島およびラテンアメリカにおける旅客・貨物両セグメントでの強固な存在感が補完し合い、ラテンアメリカ市場におけるスケール拡大と成長加速を可能にする事

◇根拠2◇新たな収益源の創出と地域における事業運営の多様化を通じて、子会社や合弁会社を含む航空エコシステム全体にレバレッジ効果を生み出す可能性ある事

 以上を根拠に今後エアヨーロッパの27%の株式を取得する意向としています。なお現在までに有力候補の一つであったルフトハンザグループがこの競争から撤退したことを明らかにしており、現状ではターキッシュエアラインズが最有力候補となっている模様です。

 また同社をめぐっては、ブリティッシュエアウェイズやイベリア航空所属のIAGグループが買収を計画したものの、当局が競争上の懸念を示し交渉が難航したことから2024年8月に買収を断念し、現在も20%の株式を保有している状態となっており、今後どのような株主構成となるのか、そしてアライアンスへの影響も注目されています。Photo : Air Europe

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