夏の全国高校野球、大会3日目の第3試合で、埼玉の叡明高校が三重の津田学園と対戦し延長12回タイブレークの末、4対5のサヨナラ負けで甲子園初勝利とはなりませんでした。

春夏通じて初出場の叡明は5回にキャプテンの根本和真選手のタイムリーツーベースなどで2点差を追いつき、3対3の同点で延長タイブレークに入りました。

互いに1点ずつを加え譲らぬまま迎えた延長12回ウラ、相手の三塁側へのバントをピッチャーが一塁へ悪送球して、二塁ランナーにホームインを許し、4対5でサヨナラ負けしました。

叡明はわずかに力及ばず、甲子園初勝利とはなりませんでした。

【叡明のキャプテン根本和真選手は】
叡明高校のキャプテン、根本和真選手は、「勝ちたかったですが、後半に粘りを見せて最後まで自分たちの野球を貫けたので悔いはないです」と落ち着いた様子で振り返りました。

津田学園の桑山投手については、「左バッターには打つのが難しいスライダーでした。最後まで打ち崩そうとしましたが、力が及びませんでした」と話していました。

【叡明の田口遼平投手は】
3回からリリーフした叡明高校の田口遼平投手は「点が全然動かなくて何回も『これで終わりかな』と思いましたが、それでも自分がこれまでやってきたことに自信を持って投げました。試合後、スタンドからの温かい歓声や仲間の涙を見て、申し訳ないという気持ちになりました」と目に涙を浮かべながら話していました。

その上で、「ずっと一緒にみんなで練習をしてきてやりきったと感じています。まずはみんなでたたえあいたいです」と感謝を口にしました。

【叡明の中村要監督は】
叡明高校の中村要監督は「前半に何本もヒットを打たれたが、それをしのいで、中盤からは自分たちらしい攻撃ができた。これまでも粘り強く戦ってきたので、タイブレークに入ってからも勝利を信じて戦っていた」と悔しさをにじませました。

その上で、選手たちについて、「勝たせてあげたかった。本当に誇りに思う。ここまで連れてきてくれてありがとうと伝えたい」と話していました。

WACOCA: People, Life, Style.