中国の習近平国家主席は8日、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、米露の対話を歓迎する意向を示した。
中国国営中央テレビ(CCTV)によれば、習氏はプーチン氏にウクライナ問題について中国の立場を説明。ウクライナ問題は複雑な問題が絡み合い、単純な解決策はないとの認識を示した。
この発言は、中国によるロシア産原油の輸入を「正当かつ合法」と擁護し、ロシア産原油購入国に対する米国の「2次関税」導入に反発する意思を示した直後に報じられた。
トランプ米大統領は、プーチン氏がウクライナのゼレンスキー大統領との会談に応じないとしても、プーチン氏との会談に前向きだと述べた。トランプ氏はウクライナとロシアの戦争の和平仲介に意欲を示し、「殺りくを止めるためにできることはすべてやる」と語った。
その一環として、インドのようなロシアの主要貿易相手国に対して米国は圧力を強めている。
中国の最新の税関統計によれば、7月のロシアからの輸入額は100億6000万ドル(約1兆5000億円)に上り、3月以来の高水準を記録した。ただし年初来では、同国からの輸入は前年同期に比べ7.7%減少している。
関連記事:トランプ米大統領、プーチン氏と会う用意-ゼレンスキー氏抜きでも
原題:Xi Tells Putin He’s Glad to See Attempt at Improving US Ties(抜粋)

WACOCA: People, Life, Style.