2025.08.08

「坂出三金時」の一つ金時かんしょは、7月頃から収穫が始まり9月頃まで続く。かんしょは、さつまいものこと。 さつまいもというと秋冬が旬と思われがちだが、夏に収穫される。 9月頃までは「新いも」としてフレッシュな採れたての商品が県内量販店や産直に並ぶ。それ以降は、11月頃まで貯蔵され、デンプンが糖化し更に甘みが強くなった秋のかんしょが出荷される。

主な出荷先は、関東市場70%、京阪神市場14%、中国四国市場3%、県内市場12%、産直1%となっている。

JA香川県境で園芸センター蔬菜統合部の会員で、(有)木下農園の取締役を務める木下睦雄氏は、かんしょの他、大根、金時人参、ブロッコリーなど幅広く栽培している。

今年のかんしょの生育状況を聞くと「梅雨明けまでは、気温が上がらず、6月に試し取りした時は、まだまだ小さく出荷の遅れを予想していた。梅雨明けからの日照時間や気温上昇で成長は早まり、遅れ気味ではあったが、平年並みの出荷となっている。大きさも少し大きめで、甘みもホクホク感もある美味しく食べてもらえると思う。夏場は暑いので一手間かかるが、焼き芋にした後、冷蔵庫で冷やすとアイスクリームのように美味しい」と話している。

かんしょの栄養素は、食物繊維はもちろん、ビタミンB1、ビタミンC、カロテンが豊富で、尚且つ澱粉で覆われているため効率よく摂取できる。夏にも、夏疲れの秋にも地場のかんしょで健やかに過ごしてもらいたい。

同部会は、香川県の「さぬき讃ベジタブル」にも認定されている。

かがわ経済ニュース|経レポオンライン

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