ウクライナ、IMFと新規融資プログラム協議 財政赤字対策で

 8月7日、 ウクライナのゼレンスキー大統領(写真)は国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事と電話会談し、新たな財政支援プログラムについて協議したと明らかにした。ローマで7月撮影(2025年 ロイター/Guglielmo Mangiapane)

[ワシントン 7日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は、7日に国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事と電話会談し、新たな財政支援プログラムについて協議したと明らかにした。

 月内に予定されているIMF職員のウクライナ訪問を前に、「われわれは、現在と戦後期にウクライナ国民を後押しする新たな財政支援プログラムについて協議した」とした上で、「必要な措置を迅速に実行する用意がある。政府は既にこれに取り組んでいる」とメッセージアプリ「テレグラム」に投稿した。

 一方ゲオルギエワ氏はXへの投稿で、電話会談は生産的なものだったと確認。ウクライナの経済見通し、国民の回復力、「現在と復興期を通じてウクライナを支援するための改革と財政支援の重要性」について協議したと述べた。

 スビリデンコ首相も今週、拡大する財政赤字の補填に取り組む中でゲオルギエワ氏と会談した。ウクライナ当局は、来年だけでも190億ドル程度の財政赤字が発生する可能性があるとみている。

 総額155億ドル規模の現行のIMF融資プログラムは2027年に期限を迎える。

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