【写真を見る】出没件数が“過去最多”に「原因はブナの実の凶作」クマ出没警戒 注意報から『警報』に引き上げ 新潟県

【県鳥獣被害対策センター 小根沢元浩 所長】「この秋はクマの人里等への出没が多発し、人身被害の拡大が懸念されることから警報を発表することとした」

新潟は7日、これまでに発表していた「注意報」から「クマ出没警戒警報」へ警戒段階を引き上げました。

県によりますと今年4月から先月末までのクマの出没件数は過去最多の635件。過去10年の同じ時期の平均を200件ほど上回る数です。

また、人身被害も多く、6月に長岡市で80代の男性がクマに襲われるなど、すでに4件の被害が発生しています。

そして、この秋はさらに警戒が必要です。その理由は…
【県鳥獣被害対策センター 小根沢元浩 所長】「クマの主要な餌となるこの秋のブナの実のなりは県全体で凶作と予測されている」

調査の結果、今年の秋のブナの実は上・中・下越、魚沼のいずれの地域も凶作に。

冬眠前のクマがエサを求めて人里へ出没する可能性が高く、過去10年のデータを見ても凶作の年の秋はクマの出没件数と人身被害が大くなる傾向にあります。

そのため、今年も大量出没と被害の多発が懸念されています。県はクマの活動が活発な早朝や夕方に山に入るのを避けることや、餌となる生ごみや不要となった柿や栗などは適切に処分するよう呼びかけています。

新潟放送

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