千葉のナシをPRする熊谷俊人知事(左)ら=東京都大田区の大田市場で(県提供)
ナシの季節の到来を知らせる「千葉なし出陣式」が大田市場(東京)で開かれた。生産者を代表し、県果樹園芸組合連合会の谷嶋稔会長代理が「今年もいいナシができた。好きなナシを選んで食べていただきたい」とPRした。
出陣式は本格出荷を広く市場関係者に知ってもらう目的で初めて開いた。熊谷俊人知事も出席して「千葉には優れた栽培技術の蓄積がある。大田市場に近く、おいしいナシを新鮮な状態で全国に出すことができる」とアピールした。
県産の出荷は7月下旬に始まった。主力品種の「幸水」は8月上中旬に収穫の最盛期を迎え、下旬から「豊水」「あきづき」「新高」と続く。
県農林水産部によると、2023年産の産出額81億円、生産量2万2400トン、栽培面積1300ヘクタールはいずれも全国1位。
県内の市町村別栽培面積の1位は白井市(234ヘクタール)、2位は市川市(208ヘクタール)、3位は鎌ケ谷市(150ヘクタール)、船橋市、八千代市と続く。
県担当者は「雨の少なさは心配されたが、今年もおいしいナシができている。味の良さを楽しんで」と話している。(小川直人)
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