ロシアは、ウクライナでの戦争をめぐる二次制裁の可能性を回避すべく、トランプ米大統領に対する譲歩案の選択肢を検討している。事情に詳しい関係者が明らかにした。ただ戦争継続の方針は崩していない。
センシティブな問題を話しているとして匿名を条件に述べた同関係者によれば、今週予定されているウィトコフ米特使のロシア訪問は、成功の見込みは乏しいものの、トランプ氏との合意に向けた土壇場での機会だと当局者はみている。関係者の1人は、ウクライナも合意すれば、緊張緩和のジェスチャーとして、ドローンやミサイルによる空爆の一時停止が提案の一つとなり得ると述べた。
ただし、ロシアのプーチン大統領は、ロシア軍が戦場で引き続き前進しており、戦争目的にも変更はないことから、ウクライナでの全面的な停戦には応じない見通しだ。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は、ウィトコフ氏の訪ロに合わせたロシア側の提案についてコメントを求められ、「このような会談は非常に重要だと考えている」と述べたうえで、「ただし、事前に内容についてはコメントしない」と語った。

ロシアの攻撃を受けたウクライナの首都キーウ(7月31日)
Photographer: Efrem Lukatsky/AP Photo
原題:Russia Mulls Ukraine Air-Truce Offer to Trump Without Ending War
(抜粋)

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