2025-08-05 17:11World eye
【セラヤ(メキシコ)AFP=時事】麻薬組織(カルテル)同士の縄張り争いが続くメキシコ中部グアナフアト州の廃屋で先週発見されたバラバラ遺体について、同州検察は4日、32人のものだと判明したと発表した。≪写真は、メキシコ中部グアナフアト州イラプアト市ラカレラ地区で、32人の遺体が見つかった秘密の墓の空撮写真≫
イラプアト市で行方不明者の捜索中に発見された32人の遺体のうち、これまでに15人の身元が確認されたという。
遺体が「バラバラにされて入り交じっていた」ことで、身元確認は難航したという。
現地メディアによると、捜査官らはプラスチック袋に入った状態のバラバラ遺体を発見した。
「アスタ・エンコントラルテ(あなたを見つけるまで)」と呼ばれる団体に所属する行方不明者の親族たちは4日、愛する人の消息や新たな手掛かりを期待して現場を訪れた。
ある女性は安全上の理由から匿名で、「愛する人を見つけられることを願っている」「何年も経過したが、私たちはまだ何も知らない。こうした集団墓地が発見されたら、現場を訪れたい」と語った。
グアナフアト州は工業の中心地として栄え、複数の人気観光地を抱えている。だが、公式統計によると、麻薬組織同士の縄張り争いにより、メキシコで最も多くの死者を出す州でもある。
グアナフアト州で発生している暴力事件の多くは、サンタ・ロサ・デ・リマ・カルテルと、中南米で最も強大なカルテルの一つであるハリスコ新世代カルテルとの抗争に関連している。
公式統計によると、グアナフアト州の昨年の殺人認知件数は3100件以上で、州別で最多、全国総数の10.5%を占める。
また、全国の行方不明者総数12万人以上のうち、グアナフアト州では約3600人が行方不明となっている。【翻訳編集AFPBBNews】
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