8月5日、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は、定期のモニタリングで不正行為が見つかったことを受け、企業秘密漏えいの可能性があるとして関与した従業員を懲戒処分にしたと明らかにした。写真はTSMCのロゴ。台湾の高雄市で6月撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)
[5日 ロイター] – 台湾高等検察署は5日、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)(2330.TW), opens new tab から技術上の機密情報を盗んだ疑いで3人を拘束していると発表した。
TSMCの内部調査で元・現従業員が同社から不正に情報を入手していたと報告されたことを受け、先月後半に3人を拘束。また2人は保釈、1人は釈放されたという。
TSMC(2330.TW), opens new tab はこれに先立ち、定期のモニタリングで不正行為が見つかったとし、企業秘密漏えいの可能性があるとして関与した従業員を懲戒処分にしたと明らかにしていた。
TSMCはロイターに対し、不正行為は「包括的で強固な監視メカニズム」により早期に発見できたとし、迅速な社内調査と関係者に対する厳しい措置につながったと説明。捜査が行われているため、これ以上の詳細は明かせないと述べた。
日経アジアは、2ナノ(ナノは10億分の1)メートル技術を採用した半導体開発・製造に関する重要情報を不正に取得しようとした疑いで、複数のTSMC従業員が解雇されたと報じた。
台湾メディアは、東京エレクトロンの事務所も捜索されたと報じた。
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