実験で科学をもっと身近に 県内教員らの会企画 小中高生が学ぶ

「モーレツ!さかさコップ教室」の実験を興味深そうに見つめる人たち=富山市の北陸電気保安協会本部ビルで

 子どもたちに科学を身近に感じてもらう催し「おもしろ科学実験in富山」が3日、富山市東田地方町の北陸電気保安協会本部ビルであった。県内の小、中学生、高校生が集まり、実験を通して楽しく学んだ。(村瀬力)

 県内の教員らでつくる実行委員会が企画し、県外を含む生徒や大学生が協力した。重曹と酢の化学反応で海底火山の光景を再現する実験、自転車で発電した電気を使ったクレーンゲーム機など物質や電気、磁石などの性質を利用した30ほどのブースを用意。子どもたちは各現象に驚きながら次々と体感していった。

 ステージ上の「モーレツ!さかさコップ教室」では京都市青少年科学センターの職員が水の入ったコップに板を置き、逆さにしても水があふれ出ない現象を紹介。大きな器でも同じ現象が起き、会場からは「おー」という歓声が起こった。立山町雄山中1年の山中三慈さんは「さすがに落ちると思ったが、驚いた。科学への興味が、さらにわいた」と話した。

 県環境科学センターの木戸瑞佳・統括研究員による南極観測隊の報告会もあった。 

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