カナダから来たシオさん【写真:Hint-Pot編集部】カナダから来たシオさん【写真:Hint-Pot編集部】

 都市部のにぎやかな街並みや自然豊かな地方など、さまざまな表情を持つ日本は、外国人観光客を魅了しています。しかし、そうした魅力を楽しむ一方で、日本ならではの文化やルールに戸惑う場面も少なくありません。外国人が戸惑った日本のルールにはどのようなものがあるのでしょうか。3人のエピソードを振り返ります。

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初体験の日本の酷暑と交通ルールの違いに戸惑い

○カナダ人「少し困惑する」 初めての日本で戸惑った光景 世界で3割しかないといわれるルールとは

 カナダのアルバータ州から家族で日本を訪れているシオさん。夏休みを利用して、家族とともに17日間の旅行を満喫しています。日本へ来るのは今回が初めてだというシオさんは、交通ルールの違いに戸惑いを感じたようです。

「みんな左側通行だよね。カナダでは右側通行だから、少し困惑する」

日本の道路において、車両は左側通行と定められています。このルールを採用しているのは、世界で約3割にあたる、53の国・地域に限られています。そのため右側通行に慣れているシオさんは大きな戸惑いを感じたようです。

日本の喫煙所の作りに疑問を持ったイタリア人

イタリアから来たロドルフォさん【写真:Hint-Pot編集部】イタリアから来たロドルフォさん【写真:Hint-Pot編集部】

○イタリア人「どうなんだろう」 日本のルールを理解しつつも…「もう少し優しくしてあげてほしい」と訴えた意外なこととは

 ハネムーンのために初めて日本を訪れている、イタリア人のロドルフォさん。2週間滞在し、京都や大阪、奈良、宮島、東京と各地を巡りました。そんなロドルフォさんが気になったのは、日本の喫煙環境です。

「この炎天下で、喫煙所に屋根がないのはどうなんだろう。狭い喫煙所で、何人もの人たちが窮屈そうにタバコを吸っている……。もう少し良い環境を与えてあげてほしいな」

 ロドルフォさんの母国イタリアを含むヨーロッパ諸国では、公共施設や飲食店内での喫煙は禁止されていますが、屋外での喫煙は基本的に認められています。

 そうした背景もあり、ロドルフォさんは「たとえば、ある程度のスペースがあれば屋外でも吸って良いとか、屋根をつけてあげるとか……。喫煙者にももう少し優しくしてあげてほしい。それと、外国人にもわかりやすい形で、喫煙所マップがあると便利だね」と提案します。

 各国によって異なる喫煙ルール。決められたルールのなかで、みんなが気持ち良く過ごせる方法を考えていきたいですね。

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