今年度の「全国学力テスト」の結果が公表され、石川県は小学校と中学校のいずれも、すべての教科の正答率やスコアが全国平均を上回りました。

全国学力テストは、文部科学省が毎年、全国の小学6年生と中学3年生を対象に行っていて、ことし4月、県内の1万6000人あまりが受けた結果が、31日、公表されました。

それによりますと、県内の小学生の平均正答率は、「国語」が70%、「算数」が62%、「理科」が61%と、全国平均を3ポイントから4ポイントほど上回りました。

中学生の平均正答率は、国語が57%と3ポイント近く、数学が54%と6ポイント近く全国平均を上回りました。

中学生の理科は、今年度から難易度などに応じて問題ごとにスコアが異なる新たな指標を取り入れていて、石川県の平均スコアは530点と、全国平均を27点上回りました。

また、学力テストに合わせて行われた学習状況を調べる調査では、「授業中に、パソコンやタブレットなどをどの程度使用したか」という質問も行われました。

「ほぼ毎日使用している」と答えた児童や生徒が、小学6年生が55.2%で全国平均を8.5ポイント、中学3年生が60%ちょうどで全国平均を6.8ポイント上回りました。

石川県教育委員会は「詳細な分析結果が国から公表されしだい、石川県としても分析を進めて、さらなる学力向上に向けて取り組みたい」としています。

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