ロシア、モスクワの在外公館にサイバースパイ活動=マイクロソフト

 7月31日、米マイクロソフト(MS) はロシア連邦保安庁(FSB)がサイバースパイ(諜報)活動を繰り広げるため、現地のインターネットサービスプロバイダー(ISP)を使ってモスクワの外国大使館や外交機関のコンピューターにマルウエア(悪意のあるプログラム)を拡散していると発表した。写真は2023年5月、モスクワで撮影(2025年 ロイター)

[31日 ロイター] – 米マイクロソフト(MS)(MSFT.O), opens new tab は31日、ロシア連邦保安庁(FSB)がサイバースパイ(諜報)活動を繰り広げるため、現地のインターネットサービスプロバイダー(ISP)を使ってモスクワの外国大使館や外交機関のコンピューターにマルウエア(悪意のあるプログラム)を拡散していると発表した。

MSの脅威インテリジェンス部門の分析によると、FSBがISPを使ってサイバー諜報活動を展開していることが確認されたのは初めて。MSの脅威インテリジェンス戦略ディレクターのシェロッド・デグリッポ氏はロイターに対して「マイクロソフトは今、この活動がロシア国内で起きていると確信している」と強調した。

分析によると、FSBのサイバー諜報活動は今年2月に在モスクワの外国大使館を標的としたことが確認された。どの国の大使館なのかは公開されていない。FSBの活動は、標的にしたコンピューターに諜報活動用の「バックドア(裏口)」をインストールすることを可能にし、コンピューターにマルウェアを追加したり、データを盗み取ったりすることに悪用される。

ロイターは、標的となった大使館を特定できなかった。米国務省はコメント要請に応じず、ロシアの外交官らもコメント要請に即座には回答しなかった。

ロシア政府はこれまでに、サイバー諜報活動を実施していることをたびたび否定してきた。

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