ブラジル中央銀行は30日、政策金利(SELIC)を15%に据え置くことを決定した。インフレ率は引き続き目標を上回っているが、昨年以降の金融引き締めサイクルが物価に及ぼす効果を見極めたいとして、利上げを停止した。
ブラジル中銀はその一方で、必要なら利上げサイクルの再開をためらわない方針を明らかにした。
トランプ米大統領はこの日、ブラジルからの輸入品への50%の関税発動を7日間延期し、同時に多くの品目を対象から除外する大統領令に署名した。ブラジル中銀は、その数時間後に金利の据え置きを決めた。
ブラジル中銀は昨年12月から3回連続で1ポイントの大幅利上げに動いた後、5月は0.5ポイント、6月は0.25ポイントと引き締め幅を縮小して利上げを継続してきた。昨年9月に開始した7回連続の引き締めを通じて、利上げ幅は4.5ポイントに達した。
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原題:Brazil Holds Key Rate at 15% on High Inflation and Tariff Doubts(抜粋)
(政策金利の推移などを追加して更新します)
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