米国株式市場は急落し、ダウ工業株30種は542ドル安で取引を終えた。トランプ米大統領が前日に多くの貿易相手国・地域に対する相互関税を課す大統領令に署名したことのほか、朝方発表された7月の米雇用統計で労働市場の減速が示唆されたことで売り圧力が高まった。アマゾン・ドット・コムの売りがかさんだことも重石になった。(2025年 ロイター/Carlo Allegri)
[ニューヨーク 1日 ロイター] – 米国株式市場は急落し、ダウ工業株30種(.DJI), opens new tabは542ドル安で取引を終えた。トランプ米大統領が前日に多くの貿易相手国・地域に対する相互関税を課す大統領令に署名したことのほか、朝方発表された7月の米雇用統計で労働市場の減速が示唆されたことで売り圧力が高まった。アマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tabの売りがかさんだことも重石になった。労働省が朝方発表した7月の雇用統計は、非農業部門雇用者数の増加数が7万3000人と予想の11万人に届かなかったほか、過去2カ月分の雇用者数も下方修正。労働市場が急激に悪化している可能性が示され、米連邦準備理事会(FRB)は9月の次回会合で利下げ再開に踏み切るとの観測が高まった。
アネックス・ウェルス・マネジメント(ウィスコンシン州)のチーフエコノミスト、ブライアン・ジェイコブセン氏は「今回の雇用統計をどうやっても良く見せる方法はない。過去数カ月分も大幅に下方修正され、労働市場は失速状態にある」と指摘。「FRBは昨年、7月の会合に利下げを行わなないという失策を犯し、その次の会合で利下げを行った。今年も同様のことをしなければならなくなる」と述べた。
この日発表の他の経済指標では、米供給管理協会(ISM)の7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が48.0と、前月の49.0から低下し、5カ月連続で拡大・縮小の分岐点となる50を下回った。
CMEフェドウオッチによると、FRBが9月の会合で少なくとも0.25%ポイントの利下げを決定する確率は86.5%。前日の37.7%から上昇した。
先行き不透明感が高まる中、金融市場の恐怖指数として知られるCBOEボラティリティ指数(.VIX), opens new tabは3.66ポイント上昇の20.38で終了。6月20日以来の高水準で取引を終えた。個別銘柄では、アマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tabが8.3%安。前日発表した第3・四半期の売上高見通しは市場予想を上回ったものの、クラウドコンピューティング部門「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」が見劣りした。アマゾンが重石となり、一般消費財指数(.SPLRCD), opens new tabは約3.6%下落。S&P500の主要11セクター中で最も大きく下落した。アップル(AAPL.O), opens new tabは2.5%安。前日に発表した四半期決算は売上高と利益が共に市場予想を大きく上回ったものの、ティム・クック最高経営責任者(CEO)が関税コストが7─9月に11億ドルに拡大するとの見通しを示したことが嫌気された。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.17対1の比率で上回った。ナスダックでも2.69対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は195億1000万株。直近20営業日の平均は184億4000万株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場
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