メキシコ人の(左から)ホリンさんとシャーリーさん(スクリーンショット)メキシコ人の(左から)ホリンさんとシャーリーさん(スクリーンショット)

 日本には、海外の人々を「まさか!」と驚かせる、独特の食習慣が存在します。訪日外国人に日本食を体験してもらいながら、日本の思い出を語ってもらうYouTubeチャンネル「日本食冒険記Tokyo Food Adventures」。日本に約1か月滞在しているメキシコ人女性2人は、初めてのすき焼きを体験しました。母国では「あり得ない」という日本の食文化に、衝撃を受けたようです。

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メキシコでは信じられない日本の食文化

 大学の卒業祝いで日本を旅行している、メキシコ人のホリンさんとシャーリーさん。すでに3週間滞在し、すっかり「日本の虜になった」と話します。そんなふたりは、チャンネル運営者のDaisukeさんの案内で、すき焼きに初めて挑戦しました。

 目の前の鍋で肉が焼かれ、特製の割り下が注がれると、Daisukeさんはふたりに溶き卵を用意するよう伝えます。「生卵は不安かな?(笑)」と尋ねると、「少し不安だけど、食べてみたいわ!」とホリンさん。しかし、やはり心配そうな様子です。

 その様子を見て、Daisukeさんは「日本の品質管理はしっかりしているから大丈夫! お腹も壊さないし、サルモネラも心配ない!」と説明。すると、シャーリーさんは「生卵を食べると言ったらお母さんが怒るかも!(笑)」と、不安な気持ちを隠すように冗談を言います。

 そして、ホリンさんも「生卵が食べられると思ったこともないわ! メキシコじゃ生卵は絶対食べないわ」と、文化の違いを熱弁しました。実は、ホリンさんはメキシコで生ものを食べて、サルモネラ菌が原因と思われる体調不良になった経験があるそう。シャーリーさんも「生卵じゃなくても危ないわよね! メキシコで生卵はあり得ない(笑)」と、そのリスクの高さを語りました。

「本当に最高ね!」とすき焼きのおいしさを大絶賛

 ふたりの不安は当然で、世界的に見ても卵を生で食べる習慣はまれです。しかし、日本では徹底した衛生管理によって、卵の生食が成り立っています。卵の洗浄・殺菌、ひび割れや汚れの検査などが厳格に行われており、世界でも類を見ない安全基準が保たれているからこそ、多くの日本人が安心して生卵を口にできるのです。

 Daisukeさんからの再度の「大丈夫!」という言葉を信じ、緊張しながらも肉を口に運んだふたり。その瞬間、「う~ん」とあまりのおいしさにうなります。シャーリーさんは「もう感動のおいしさよ」と満面の笑み。ホリンさんも「牛肉の旨味がしっかり味わえて、この味付けも本当に最高ね!」と、不安を忘れて大絶賛していました。

 コメント欄には「ニコニコ笑顔で食べてくれるのを見てるとこちらまでうれしくなりますね」「和牛もそうだが、白米や生卵をおいしいって食べてくれるのうれしいわ」「日本料理って食品の管理から別次元なんだよね」など、たくさんの声が寄せられています。

(Hint-Pot編集部)

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