カルチャー
「日本はイタリアと同じぐらいの広さなのに…」 イタリア人が感動した日本の光景 とくに違いを感じた意外なこととは
公開日:2025.07.27
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更新日:2025.07.27
海外日本外国人海外が見た日本人
イタリア人のプリニオ・マチェッラさん【写真提供:プリニオ・マチェッラ】
日本は、古い伝統と現代の便利さが調和している国。昨年、初めて日本を訪れたというイタリア人男性は、18日間の旅で、日本の清らかな街並みや人々の礼儀、そして都市に溶け込む自然に何度も感動したといいます。とくに驚いた光景とはなんだったのでしょうか。
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街に自然が溶け込む京都の街並みに感激
イタリア・ミラノ在住のプリニオ・マチェッラさんは、2024年4月に初めて日本を訪れました。18日間滞在し、日本の人々や街の様子に深く心を打たれたといいます。
「日本の人たちはみな礼儀正しく、街がきれいで、ゴミがまったく落ちていないことにも驚きました」
東京だけでなく、箱根や京都、大阪など、各地をめぐったというプリニオさん。とくに深く印象に残っているのは、日本の豊かな自然でした。
「より感動したのは京都でした。街の中心部に川があり、大自然の中にいるようでした。それに美しい日本庭園もあって、その中はまるで山の中のようで……。すべてが美しく整えられ、手入れが行き届いていて素晴らしいと感じました」
大阪の植物園にも驚き
そして、大阪で体験したある光景にも感動を覚えたそうです。
「大阪では、チームラボの展覧会が行われている大阪市長居植物園へ行きました。とてもきれいだった。中に歩いて行くと明かりが灯り、音とともに明かりが変わっていくんです。テクノロジーと自然が相まって、素晴らしかった」
プリニオさんは、この体験を通じて、日本とイタリアの自然に対する考え方の違いについても考察しました。
「イタリアでは自然が少なくなってきています。日本はイタリアと同じぐらいの広さなのに人口が多い。それなのに自然は美しいまま残っている。イタリアは自然が切り取られて別の空間にある感じですが、日本は常に人とともにある感じがして感動しました」
都市の中に自然が溶け込み、人々がそれを大切に育んでいる日本の姿は、プリニオさんにとって新鮮な驚きと深い感動を与えたようです。
(Hint-Pot編集部)
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