「全国学力テスト」の結果が公表され、佐賀県は2年連続で、小中学生のすべての科目で正答率が全国平均を下回りました。

この調査は、学力や学習状況を把握して授業の改善につなげようと、文部科学省が、全国の小学6年生と中学3年生を対象に、ことし4月に行い、県内からは、1万3000人余りの児童・生徒が参加しました。

その結果が公表され、小学6年生の平均正答率は、国語が64%で、全国平均を2.8ポイント下回ったほか、算数が54%で4ポイント、理科が55%で2.1ポイント、それぞれ下回りました。

中学3年生では、国語が53%で全国平均を1.3ポイント、数学が44%で4.3ポイント下回りました。

また、今回、初めてオンライン方式で行われた理科は、全国平均の503点に対し、485点となりました。

すべての教科で全国平均の正答率を下回るのは、2年連続です。

一方、学校の授業時間以外の平日1日当たりの勉強時間に関する調査では、「1〜3時間以上」と答えた割合は、小学6年生は48%で前年度から0.6ポイント、中学3年生は49.2%で0.3ポイントそれぞれ増えました。

県学校教育課の担当者は、「すべての科目で全国平均を下回ったが、一部の科目ではその差が縮小傾向にある。今後、外部有識者を交えた会合を開くなどして、具体的な取り組みを検討していく。その上で、主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善を推進していく」と話していました。

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