
韓国産業通商資源省が1日発表した7月の輸出額は2カ月連続で増加し、旺盛なチップ需要を背景に市場予想を上回った。写真は7月8日、平沢市で撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[ソウル 1日 ロイター] – 韓国産業通商資源省が1日発表した7月の輸出額は2カ月連続で増加し、旺盛なチップ需要を背景に市場予想を上回った。
輸出は前年同月比5.9%増の608億2000万ドル。6月の4.3%増、ロイターがまとめたエコノミスト予想の4.6%増を上回った。
エコノミストは米国の関税引き上げ期限である8月1日を前に、前倒しの兆候が見られたと指摘した。
トランプ米大統領は7月31日、数十カ国・地域からの輸入品に10─41%の相互関税を課す大統領令に署名した。韓国とは30日に貿易協定に合意したとし、韓国からの輸入品に課す関税をこれまで警告していた25%から15%に引き下げた。
7月は半導体輸出が39.3%増と前年比で2024年10月以来の大幅な伸びとなった。自動車も米国以外の市場での堅調な需要を受けて8.8%増加。船舶は107.6%急増した。
米国向け輸出は1.4%増。テクノロジー需要の高まりがトランプ大統領の鉄鋼・自動車部品に対する関税の影響を相殺した。欧州連合(EU)向けは8.7%増加。一方、中国向けは3.0%減少した。
7月の輸入は0.7%増の542億1000万ドル。6月は4.3%増、エコノミスト予想は2.0%だった。
7月の貿易収支は66億1000万ドルの黒字で、黒字額は18年9月以来の最大だった6月の90億8000万ドルから縮小した。
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