▼自己紹介
はじめまして!私は早稲田大学で建築を学んでいる大学院生です!
私が学んだことを活かして、豪雪地帯の山形県鶴岡市の大網集落に雪下ろしのいらない建物を建てたいです!
皆様にお力添えいただきたく、このクラウドファンディングを立ち上げさせていただきました。

山形でたけのこ堀りをする川又
川又 脩生(かわまた しゅう)
私は早稲田大学院の都市計画系・矢口研究室に所属し、日本の中山間地域の集落やベトナムの未開の集落の研究を日々行っております。もともと山形生まれで、山形の大自然に囲まれたゆったりとした生活が大好きで関わらせていただいております!
しかしながら、そのような山形の集落は人口減少や高齢化によって存続の危機を迎えております。
私は研究や設計を通じて微力ながら何か力になりたいと考え、今回のようなプロジェクトを始めさせていただきました。
▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ
私は大学の授業の一環で山形県鶴岡市を舞台にフィールドワークを行い、
提案を鶴岡市民の皆さんに発表させていただきました。
自分は特に鶴岡市の大網集落に魅了され、その地域を中心に提案しました。


現地発表の光景
大網集落は棚田や羽黒山・湯殿山・月山の山岳信仰など興味深いものが多くあります。
それらを観光資源として観光客が体験できるような建築を考え、発表しました。
その発表で感じたことは、これをただの計画で終わらせたくない。
実際に作って大網をたくさんの人に知ってもらいたいということでした。
▼大網地区の紹介
私たちのプロジェクトの対象敷地である大網の紹介です。

対象敷地である大網の位置関係と基本情報(2024年情報)※1
気候の特徴:大網地区は豪雪地帯であり、冬には積雪が3m以上になります。
文化:大網地区では豊穣を願う神楽を行ったり、地域住民の運動会を行ったり、冬には小学校の校庭に大きなかまくらを作ったりしていました。しかし、少子高齢化と人口減少によって継続ができなくなってしまっております。
棚田:大網地区の棚田は非常にきれいで、「やまがたの棚田20選」に選ばれるほどです。また、雪解け水を使っており非常においしいお米が作られております。
山岳信仰:山形で有名な出羽三山信仰の一つである「湯殿山」の麓にあるため、参拝客の宿場として栄えました。その後、廃仏毀釈を経て宿場としての姿は失われましたが、大日坊という国宝級のお寺はいまだ健在で、毎年観光客の足が絶えません。
多層民家:廃仏毀釈によって宿場として生計を立てられなくなった後、養蚕を行うために茅葺屋根の一部分を改築しました。その姿が「兜」のような形のため「かぶと造り」と呼ばれています。現在は大網に2軒、鶴岡市の致道館博物館に移設した1軒しか残存しておらず、非常に貴重なものとなっております。
大網はこんなに特徴的で面白い場所なのに、多くの人が離れてしまっている現状があります。
それは冬の豪雪が原因です。雪下ろしなどの地域特有の問題がこの集落から人が離れる要因の一つになってしまっているのです。
▼プロジェクトの内容
雪下ろしのいらない、3mの積雪にも耐えることのできる新しい建築を実際に作りたい!!!
▽建設予定地
私たちは、山形県鶴岡市大網 地域交流センター「よれっちゃ」駐車場の一角 に建設することを想定しています※2。
▽建築詳細
本プロジェクトで建設する建物は、積雪が発生しづらい60°勾配の屋根の建物が2つ連結している姿をしています。
2つの建物が少しずれることで、今までの三角屋根の建物が持っていた閉塞感を解消し、町に開けた建物となります。
特にこの建物は、茶室や東屋として利用されることを想定しているため、
妻面(三角形の正面部分)からの出入りを可能とし、だれでも訪れることができるようにしております。
また、積雪時や雨天時のために、建物を浮かせる必要があるため、少し高さのある独立基礎を用いております。
今回は仮設であり、水分による長期的な劣化を考慮していないため、屋根を板葺きのイメージで設計しています。
※下記の外観はイメージのため、実際に建つ建物とは、多少姿が異なる可能性があります。

建物の外観イメージ※3
▽スケジュール
大まかには以下のようなスケジュールで進めていく予定です。
設計の状況については活動報告で伝えていきます。
7月上旬 クラファン開始
8月下旬 クラファン終了
9月中旬 竣工(1週間程度で完成予定)
11月下旬 積雪が始まる
来年春 解体
▼プロジェクトの展望・ビジョン
かつての早稲田大学教授である近和次郎は雪に強い建築を作ったという過去があります。
現在の雪国で多く見られる、屋根の傾斜が急な家のことを克雪住宅と呼びますが、
それは近和次郎が実験をして新しく作っていった住宅のカタチなのです。
僕たちもそれに繋がり、雪国の魅力が伝わるような雪に強い建築を考えていきたいと願っています。
また、大網地区の大網交流センター「よれっちゃ」は大網小学校跡地に建てられました。
その大網小学校では卒業式には校庭に大きなかまくらを作り、卒業生がかまくらの中で卒業パーティを行ったそうです。
私は、地域の失われた行事を復活させ、大網地区を活性化させたいと考えております。
▼最後に
私は日本の将来を担う鍵となるのが農山漁村等の集落だと考えています。高度経済成長の頃、人々は幸せを求めて都市に進出しました。資本主義ではお金持ちになることが何よりも重要視されていたと思います。当時は都市を幸せになるための手段として利用していましたが、現在はどうでしょうか。都市に行くことが目的になっており、本当の「幸せになりたい」という目的を忘れてはいないでしょうか。
現在、その人々の子供たちは都市のみを知る井の中の蛙となっており、コンクリートに囲まれた無愛想な都市で居場所を探そうと努力しているように感じられます。その結果、デジタルデバイスや交通インフラの発達が相まって若者の早熟化や溜まり場の形成が起きています。しかし、「多様性」という名の平準化も活発化しており、異端に対する圧力が強くなっているのも事実です。そのような状況の中で、自分の居場所探し・幸せ探しを、都市という狭い世界の中で行われるべきなのでしょうか。
集落は可能性に満ち溢れています。自然とともに暮らし、気候や文化によって多種多様な姿である集落は、それぞれが独自性を持ち、多様な居場所・幸せを提供してくれます。とは言っても、昔ながらの集落のライフスタイルを行うわけではありません。最近は、土日に集落に帰って農作業をし、平日は麓の市街地で働くというライフスタイルも増えています。人々の価値基準や求めるものが変わっていくと同時に、集落の在り方も変わっております。そのような潮流の中で、自分に合った価値基準で生きていけるのが幸せなのではないでしょうか。
だから私は自分だけの理想の居場所・幸せ探しを行う上で、このような集落の可能性をなくしてはいけないと考えております。そのため、第一歩として親交のある山形県鶴岡市にて、集落の可能性を発信できるようなプロジェクトを始めさせていただきました。豪雪によって生活が困難になっている集落でも、楽にそして楽しく住んでいけるようなライフスタイルを提案したいと考え、今回のようなプロジェクトに至っております。
最後になりますが、私たちは今回のプロジェクトを通して、日本の将来に繋がるように様々な活動を続けていきたいと考えております。その第一歩として、皆様にご支援のほどよろしくお願いいたします。私たちの活動を応援していただけると幸いです。よろしくお願いします。

参考までに、、、最初の案の形。。。かなり迷い、今の姿に落ち着きました笑※3
※1地図データの作成に用いた元データは、国土地理院の許諾を得たのち、編集・加工し掲載しております。
※2鶴岡市都市計画課 若生様からプロジェクトを行うこと、名称掲載を行うことの許諾を取得しております。
※3プロジェクトページに使用している画像は自分で撮影したもの又は作成したものであるため、著作権等の侵害は一切ございません。

WACOCA: People, Life, Style.