カナダ銀行(中央銀行)は30日、米国による関税の影響を巡る不透明感を理由に、政策金利を2.75%に据え置いた。一方で、景気が悪化しインフレ圧力の抑制が続けば、追加利下げがあり得ると示唆した。

  据え置きは3会合連続で、市場の予想通り。

  中銀の経済見通しはハト派的なトーンが強まった。会見でのマックレム総裁の発言は、関税引き上げが物価にどう影響するかまだ判断がつかないものの、最近の基調インフレ加速が持続するとは、当局者が確信していないことを示唆した。

  発表を受けて国債相場は上昇。午前の取引で2年物カナダ国債利回りは2.754%と、発表前に比べ約4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下した。カナダドルは一時下落したが、その後反発した。

  マックレム総裁は、政策金利の据え置き、および「慎重に進める」ことに関して「明確なコンセンサス」があったと説明した。

  中銀当局者は、米国の関税がカナダ製品の需要を押し下げ、それが企業の設備投資、個人消費、雇用に影響する可能性を注視していると指摘。経済はこれまでのところ一定の底堅さを見せているものの、1月以降、需給の緩みは拡大しているとも述べた。

  また今後の利下げの必要性について改めて言及。「景気の減速がインフレ率をさらに押し下げ、貿易の混乱による物価上昇圧力が抑制される場合には、政策金利の引き下げが必要となる可能性がある」と政策声明で記した。

Bank of Canada Interest Rate Announcement

カナダ中銀のマックレム総裁

Photographer: James Park/Bloomberg

 

原題:Bank of Canada Holds at 2.75%, Keeps Door Open for More Cuts (2)(抜粋)

WACOCA: People, Life, Style.