ユーロ圏経済は4-6月(第2四半期)に小幅ながら予想外の拡大となった。スペインとフランスで予想を上回る成長が示されたことが寄与した。
欧州連合(EU)統計局が30日に発表したユーロ圏域内総生産(GDP)速報値は前期比0.1%増。市場予想では横ばいが見込まれていた。
ユーロ圏の4-6月期実質GDP:速報値 (表)
不確実性が高まる中、ユーロ圏はある程度の耐性を見せているが、域内の経済主要国であるドイツとイタリアではマイナス成長となり、オランダのGDPは予想を下回った。
ドイツとイタリアのGDPはいずれも前期比0.1%減。フランスは0.3%増に加速。市場予想では前期と同じ伸び率0.1%増が見込まれていた。スペインは0.7%増だった。
ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のユーロ圏担当チーフエコノミスト、シモナ ・デレ・ チアイエ氏は「域内主要経済国の国別データは、米国の関税策が徐々に影響を及ぼしつつある一方で、国内需要は依然として低調であることを示唆している。年内は緩やかな成長にとどまる可能性が高い。ここ最近の欧州連合(EU)と米国の通商合意では、それほどの安堵(あんど)を得られず、鈍い外需や高い不確実性が引き続き重しとなっている」と述べた。
原題:Euro Area Sustains Modest Growth as Trade Hangs Over Economy (1)
(抜粋)
(詳細を加えます)
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