きょうもドル高が優勢となる中、カナダドルも対ドルで下落しており、ドルカナダは一時1.37加ドル台後半まで上昇する場面も見られた。一方、カナダ円は一時107.70円近辺まで下落している。
明日はFOMCの結果が公表されるが、その前にカナダ中銀が金融政策委員会の結果を公表する。カナダ経済は景気後退の見通しが高まっているが、それでも利下げは見送りが濃厚となっているようだ。
エコノミストは、カナダは緩やかな景気後退の最中にあるものの、カナダ中銀がその打撃を和らげるためにさらなる利下げを実施するとは予想していないと述べている。GDPのピークからボトムまでの下落幅は0.8%になるとみている。第2四半期に景気が縮小し、カナダ政府と米国政府が現在の関税問題を解決したとしても、第3四半期にもさらなる縮小が予想されるという。
カナダ中銀は板挟みの状態にあり、インフレが抑制されていると完全に確信できない限り、追加利下げは実施できないのではと述べている。トランプ大統領の関税がサプライチェーンの秩序を乱し、生産者に投入コストの上昇を強いる恐れがあるとも付け加えた。
USD/CAD 1.3773 CAD/JPY 107.81
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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