関東甲信は、29日も各地で危険な暑さになり、群馬県桐生市では39.9度を観測して今月26日の福島県と並び、ことし全国で最も高くなりました。
30日も38度以上の危険な暑さが見込まれていて、熱中症への対策を徹底してください。

気象庁によりますと、関東甲信は29日も高気圧に覆われて晴れ、各地で気温が上がりました。

日中の最高気温は、
▽群馬県桐生市で39.9度と今月26日の福島県伊達市と並んでことし全国で最も高くなったほか、
▽茨城県筑西市西石田で39.4度、
▽埼玉県鳩山町で39.3度、
▽栃木県佐野市で38.7度、
▽甲府市で38.6度、
▽東京・府中市で38.1度と各地で危険な暑さになりました。

また、
▽さいたま市で37.5度、
▽東京の都心で36.4度、
▽横浜市で36.1度、
▽千葉市で35.6度などと猛烈な暑さになり、いずれもことし最も暑くなりました。

夜もあまり気温が下がらず、30日の朝にかけて気温が25度を下回らない熱帯夜となるところがある見込みです。

また、30日も暑さが続き、日中の最高気温は
▽甲府市で39度、
▽長野県飯田市で38度と危険な暑さが見込まれているほか
▽前橋市で36度、
▽宇都宮市やさいたま市で35度と猛暑日が予想されているほか、
▽東京の都心と横浜市で34度、
▽千葉市で33度などと予想されています。

30日も熱中症の危険性が極めて高くなるとして、▽茨城県と▽群馬県、▽長野県、▽山梨県には熱中症警戒アラートが発表されています。

夜間も含め
▽エアコンを適切に使用するなど涼しい環境で過ごすほか、
▽水分や塩分を補給するなど対策を徹底してください。

一方、気温の上昇などの影響で内陸部を中心に大気の状態が不安定になり、関東北部などでは雨雲が発達しています。

このあと数時間は、局地的に雷を伴って激しい雨が降るおそれがあり、低い土地の浸水や土砂災害、川の増水に十分注意するとともに、落雷や突風、ひょうに注意が必要です。

【群馬 桐生で39.9度 ことし全国最高気温タイ】
群馬県桐生市では29日午後2時すぎに、39.9度を観測して今月26日の福島県と並び、ことし全国で最も高くなりました。

市内中心部のJR桐生駅前では、強い日差しが照りつけ、日傘で日差しを遮ったり、携帯扇風機で暑さを和らげようとしたりする人たちの姿が見られました。

地元の高校に通う女子生徒は「暑過ぎて部活に行くのが大変です。ハンディファンを使っても汗が止まらないです」と話していました。

40代の女性は「暑いのが苦手なのでバテ気味です。外でマスクをしながら仕事をしているので、汗だくです」と話していました。

また、19歳の男子大学生は「照り返しがとても強くて、8月9月の暑さが心配です」と話していました。

【高崎 小中学生らがマイナス40度を体験 卸売市場の冷蔵庫で】
35度を超える猛烈な暑さとなった群馬県高崎市では夏休み中の小中学生などが卸売市場の冷蔵庫でマイナス40度の世界を体験しました。

この催しは卸売市場の仕事について知ってもらおうと、高崎市総合地方卸売市場で開かれ、夏休み中の小中学生と保護者、14人が参加しました。

参加者たちは市場の冷蔵庫の役割について説明を受けたあと防寒着を着て冷凍マグロなどを保管するマイナス40度の超低温の冷蔵庫に入りました。

沸騰したお湯でも、冷蔵庫の中にまくと、すぐ凍って霧になったほか、水に濡らしたタオルもカチカチに凍りました。

また、凍ったバナナで釘を打つなどしてマイナス40度の世界でつかの間の涼しさに喜んでいました。

参加した小学6年生の男子児童は「濡らしたタオルが凍った。初めての体験だったのでびっくりした」と話していました。

冷蔵庫の管理会社の米桝秀二専務は「市場は地域の食を支える基地です。このイベントで市場の役割を知ってもらうきっかけになればいいです」と話していました。

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